バイオディーゼル産業市場
石油資源は日を追って枯渇しており、現在の石油備蓄及び開発速度では、世界中の石油は30年後には全て使い切ってし
まう。
石油価格の変動の波は大きい。
バイオ燃料はリサイクル可能でクリーンなエネルギーである。
重要なポイントとして、これらはその他の代替エネルギーに比べ商品化を容易に行うことができる。
理由は、備蓄や運送において石油で利用した既存の設備等をそのまま使用できるからである。
バイオ燃料にはバイオディーゼルと燃料アルコールの二つに分けられる。
バイオエタノールとは淡黄色の液体で、生物により分解、無毒化することが出来るだけでなく、石油から精製された
ディーゼルオイルに比べ排気量は極めてクリーンである。
バイオディーゼルは多様な原料を利用して生産できる。例えば大豆油、パーム油、菜種油、向日葵油、ジャトロファ属
の油、ピーナッツオイル、コットンオイル、及び廃油や植物油などが原料に含まれる。
バイオディーゼルの粘度は石油からのディーゼルオイルに似ており、ディーゼルエンジン(乗用車、トラック、バス、
工事設備)、ジェットエンジンや過熱装置などに使用できる。
バイオディーゼルはディーゼルオイルとの混合も容易なだけでなく、硫化濃度の極めて低い添加剤とし使用でき、より
滑らかさを増します。
世界各国のバイオディーゼル産業市場
EUは世界で最も早くからバイオディーゼルを使用した地域で、2005年からはB2を使用しており、2010年までにはB5を使
用し、2020年には少なくともB10を使用する。
(※B2とは、軽油にバイオディーゼルを混合させる比率を2%含有させることの意味)
アメリカは2004年からバイオディーゼルの生産に対し非課税とし、併せて、生産メーカーに対し支援策として貸付を優遇
している。また、バイオディーゼルを使用することによりガソリン税を免除している。
カナダでは2010年にB5の使用をおこなう。
また、いくつかの州では非課税政策を施行する。
ブラジルは2008年にB2を使用、2010年にB5を使用予定。
韓国では2008年にB1を使用、2010年にB5を使用予定。
マレーシアでは2009年にB5を使用予定。
インドネシアでは2009年にB2.5 、2010年にB5を使用予定。
インドでは2007年にB5を使用。
オーストラリアではバイオディーゼルに対し非課税とした。
日本では2007年にB5の基準を制定した。
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