産業用需要を中心とする軽油については、ガソリンと異なり製造・流通業界における影響は極めて大きな要素を占めます。
2008/12/17ニュースモーニングサテライト(テレビ東京系列)で放映されたように、2008年夏季頃の原油高騰から一転して下落が生じ、ガソリン価格は、ほぼ近年水準まで戻ってきましたが、軽油は高騰時と比較して値落ちしていないのが現状です。
(ガソリン平均価格103円、軽油99円)
これらの原因は、産業用使用であるため一定需要が見込めるのと、日本における軽油精製は約35%が海外ヨーロッパ、新興国へ輸出されているため価格変動が起きにくい状況にあります。この状況は、化石燃料を中心としたエネルギー供給では、金融商品化や日本・米国主体のガソリン車を中心とした政策において、産業で必要となる軽油に対する政策が置き去りになった状態となり、今後、製造・流通業界に対してかなりのインパクトが発生するものと考えられます。
弊社が取り組むバイオ燃料事業は、二酸化炭素排出などのクリーンエネルギーを推進していくことは優先課題であると認識していますが、それと同時に製造・流通業界を支援する中で、エネルギーの高騰、供給不安定を少しでも是正するためにバイオ燃料、特にFAME(バイオディーゼルフューエル)を安定供給し、産業界に対するエネルギー支援を実施していきたいと考えています。
|